知らないと恥をかく!?「売上高」「営業利益」「純利益」の違い

売上と利益の違いとは
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2023年9月16日、ある芸能事務所の「専属契約書」の記事の中で「売上」の25%をタレントの報酬とするという話題がありました。
「売上」と「利益」は同じ意味のようで、違っています。
あらためて「売上」と「利益」の違いについてお答えします。

スノードロップ
売上と利益は同じ意味じゃないの?
目次

会社の売上高とは何なのか?

売上高は、

会社が一定期間(通常は1年間)で商品やサービスを販売して得たお金の合計です。

これを例えるなら、お店が一年間で売ったすべての商品や提供したサービスに対するお金の総額です。
もし毎週千円のお小遣いをもらっていると、1か月で約3万円、1年間で36万5千円になります。
これはあなたの「売上高」です。

同じように、会社も商品やサービスを売り続けて、その合計金額を売上高と呼びます。
売上高が大きければ、会社は成長し、新しい商品を開発したり、従業員を雇ったり、より多くの人々にサービスを提供したりできます。逆に、売上高が少なければ、会社は成長が難しくなります。

売上高は会社の健康状態を示す重要な指標であり、ビジネスの基本概念の一つです。

芸能事務所に例えると、

テレビ局や雑誌・CM等での「出演料」、舞台やコンサートの「チケット代」「グッズ売上代」、ファンクラブ等の「会費」、CD・DVD等の売上による「歌唱印税」等が該当します。

会社の営業利益とは何なのか?

営業利益は、

会社が商品やサービスを販売してから、その費用を引いた後に残るお金のことです。

営業利益を理解するために、お店でお菓子を売る例を考えてみましょう。

お店でお菓子を販売すると、お金が入ってきます。
これが売上高です。
しかし、お菓子を仕入れたり、お店を運営するためにお金を使わなければなりません。
例えば、お菓子の原料やお店の家賃、従業員の給料などです。
これらの費用を売上高から引いたお金が営業利益です。

営業利益がプラスの場合、会社は利益を出しています。
つまり、売上高が費用を上回っています。
しかし、マイナスの場合、会社は損失を出しており、売上高が費用に追いついていないことを意味します。

営業利益は、会社の経営の健康状態を示す大切な指標で、会社が儲かっているかどうかを知るのに役立ちます。
お小遣いの収入からお菓子を買うための支出を引いた残りのお金と考えると、営業利益の概念を理解できるでしょう。


芸能事務所に例えると、

グッズやコンサートのセットを組み立てる為の材料費、コンサートを開催するために必要なスタッフの人件費、タレントの交通費用や宿泊費用、ファンクラブ会員に会報等を届けるための郵送費、タレントにダンスレッスンやボイストレーナーを行うための先生の講習費用、事務所主催の舞台であれば、共演者のギャラも含まれるでしょう。

会社の純利益とは何なのか?

純利益は、

会社が商品やサービスを売った後、すべての費用を引いた後に残るお金のことです

会社は商品やサービスを販売してお金を稼ぎます。
しかし、商品の原材料、給料、家賃などの費用を支払わなければなりません。
純利益は、売上高からすべての費用を引いた後に残る利益を示しています。
純利益がプラスの場合、会社は利益を出しています。
純利益がマイナスの場合、会社は損失を出しており、費用が売上高を上回っています。

純利益は、会社が実際にどれだけお金を稼いでいるかを示す指標で、会社の健康状態を理解するのに役立ちます。


では「営業利益」と「純利益」の違いとは何なのでしょうか?


営業利益と純利益は、会社のお金に関する2つの異なる概念です。

営業利益


営業利益は、会社が商品やサービスを売ることによって得たお金から、その売り上げにかかる直接的な費用を引いた額です。
これらの費用には、原材料の費用、給料、家賃、電気代などが含まれます。
営業利益は、会社がビジネスの日常的な運営に関わるコストを考慮に入れた、基本的な利益を示します。

純利益

純利益は、営業利益からすべての追加的な収益と費用を引いた結果の利益です。
追加的な収益には、株式の売却益や金利などが含まれます。
追加的な費用には、税金やローンの利息などが含まれます。
純利益は、会社のビジネス全体で発生するすべての収益と費用を考慮に入れた、最終的な利益を示します。

営業利益と純利益の違いのまとめ

要するに、営業利益は「日常のビジネスに関わるお金のやり取り」を表し、純利益は「すべてのお金のやり取り」を表すと考えることができます。
営業利益は、会社が本業でどれだけ利益を出しているかを示し、純利益は税金やその他の要因を考慮に入れた最終的な利益を示します。

芸能事務所に例えると、

タレントの売上だけではなく、事務所で保有している不動産等から収益があった場合、そのすべての収益と費用を計算した結果となります。

売上と利益の関係

売上と利益は関係がありますが、全く同じではありません。
売上はお金が入ってくる総額で、利益は売上から経費を引いたお金です。
売上が高い場合、利益も多いことが一般的ですが、すべてのお金が利益ではありません。
経費を支払った後に残るお金が利益です。

芸能事務所に例えると、

「売上」から50%は必要経費としてジャニーズ事務所の仕事関連にかかわる人たちの必要経費として使用する。
25%はジャニーズ事務所の収益としてジャニーズ事務所で働くスタッフやマネージャー等の人件費用に使用する。
25%はタレントの収益としてタレントのギャラとなる。

という理解となります。

まとめ

要するに、売上はお金が入ってくる総額で、利益は売上から経費を引いたお金です。
利益を上げるためには、お客さんに喜んでもらう商品やサービスを提供し、経費を抑え、広告を上手に使うことが大切です。
そして、利益があるとお店や会社は成長し、経済にも良い影響を与えます。

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